週末の夜は「救急歯科医はみつかりません」
東京のど真ん中に住んでいてさえそうなのだ。土曜の夜に歯茎が腫れあがって救急医情報を必死でかき集めたが、都の救急医療機関情報センター「ひまわり」でも消防署でも「歯医者さんの情報は全くありません」とのこと。(ひまわりにかけたら消防署の専用番号を教えてくれ、消防署にかけたら、同じ理由で「ひまわり」の番号をお知らせします、と言われた。)
歯周病治療中の歯(左上6番の奥歯)の真上が、硬いものを噛んで腫れてしまったのは初めてではないが、それは火曜の夜だった。たいていこんなふうに激痛が一瞬走っても1日か2日くらいでひいていたが、今回は小豆大だった上顎内の歯肉の腫れがそら豆くらいまで広がっている。痛みや腫れはまだ辛抱できるが、検査で無傷だった5番4番が感染して歯周病の仲間入りをしてしまったら取り返しがつかないかもだ。それが心配で仕方が無くなったので、救急歯科医院を探したが、休日でもこの国では夜間に口内の病気をしてはいけないらしい。明日の朝も起きたら扁桃腺が腫れて微熱で寝込むほど辛いだろう。(不思議となんとか起きて体を縦にしていると症状がましになる。毎日この繰返しだ。)
山ほどいる歯医者全員が揃ってなんなんだ!休日は午後4時半までに怪我や病気をしないと「はい、これまで。私にも生活があるので帰ります」なのか。なんとかシフトの組みようがあるだろう。歯の疾患というのは放置すれば全身につながる深刻な病なのに。多くは時間をかけて進行するが、急性で健康な歯にまで歯周病菌がまわると大変だ.
最近、小児科が減って子供の急な病気のときに救急車でも病院をたらい回しされるというが、その大変さはこんなものではないのだろう。
昨今の諸事情があるとはいえ、生活に響くほどものすごい率の健康保険料を毎月払わされるが(病気しなきゃ損というほどだ)、サービスの質がついてきてないではないか。医師会と行政がもうちょっと頭を使えば医療財政以外の面でももう少しくらい改善できることもあるだろう。
高齢者が行列する整形外科医では、ふつうのマッサージ屋なら数千円から1万円以上かかるようなマッサージが「温熱治療」などの名目で1000円程度で受けられるという。これなら病人でなくても適当に理由を並べて保険を使って利用したくなるだろう。そして、その1回1000円が惜しくない高齢者の何人かはお金を持っている人たちだ。ローンや養育費で実質預金は相殺される中年層や正社員雇用されない若年層なら、毎日の食材の数十円の差にまでこだわる。
いくらこの国の高度成長期に一所懸命働いて尽くしてくれたとはいえ、賃金の上昇で多くは報われてきたはずだ。少なくとも平均以上の収入を得て、自分たちで建てた家のローンも現役中に支払い終わるほどであれば。
以前にスポーツセンターでトレーニング中に肉離れで歩けなくなったときも、救急救命士が土曜は整形外科医は交通事故ぐらいでないと受付けてくれる病院はみつからない、と言っていた。結局、そのときは外科医、その前(まだひきずって歩ける程度だったとき)は全く専門外の医師の的外れな診療を受けていた。(と後でわかった。)
きっと、「あと数時間早ければ…」と取り返しのつかない症状まで悪化した人が数え切れないほどいるのだろう。たまに特別番組で取り上げられるよりもっともっと。
この国の弱者切捨て体質というのは、結局変わってないのだ。

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